最近の読書

夏が近づくと子供の時の習慣でしょうか、読書の季節を感じます。
江戸川乱歩、ファーブル昆虫記にハマったりした夏。

そしてあの図書館の冷房と本が混ざり合った独特の匂いが、いい思い出の一つとなっています。

本は好きなので何でも読むんですが、最近読んだ本です。
新書じゃないものが多いいですけど。

深海のYrr（上・中・下）作フランク・シェッツィング
これは読み応えありました。
かなり綿密な海洋学、海洋生物の上に現代のエネルギー、地球温暖化などの問題を軸としたかなりリアルな小説です。
作者は膨大な資料を背景に書き上げたに違いないです。
読んだ後海に入るが怖くなりました。

日本語のこころ　作渡部昇一
文化の根源は言葉にあり。そう感じさせてくれる内容に頷きながらページをめくりました。
特に大和言葉に関しては、まったく意識していなかったことがあり、目からうろこ状態でした。
きれいな日本語が日本文化を支えているとすると、言葉の乱れが文化を蝕んでいるようとも思えました。

講和條約1-12巻　作児島 襄
やっと全巻読み終わった。
アメリカ艦船ミズーリ艦での降伏調印式から、吉田内閣がサンフランシスコ講和条約に調印するまでの戦後の日本再生の歴史。
日本国憲法の制定、東京裁判や進駐軍主催の銀座の盆踊り、歴史的政治事件から大衆文化までの資料、写真を余すことなく分析し、当時の生活の音、匂いが伝わってくるような力作です。読み終えた後、今の日本の現状を当時の人が知ったらと、ふと思いました。

ペルソナ―三島由紀夫伝　作猪瀬直樹
三島由紀夫の生い立ちを”仮面の告白”と照らし合わせて、官僚から作家、国粋運動に至るまでを当時の証言や資料を元に分析。
三島ファンじゃない私でも一時代を築いた一人の作家の生涯を、その時代背景と共に知ることのできる本でした。

テレビ見ながらのローラーもいいけど、本読みながらもいいですね。もちろん本は汗でボロボロですが。

コメント 6

　小説にディープに嵌るのじゃないかと思っていましたが、意外（失礼）な読書傾向(゜ペ)ウーン。
　１２巻読破は粘りますねえ・・・
講和条約調印ってボクの生まれた年なんですよ。ですから学生のころ１日１回は『戦後』という言葉を口にしていました（苦笑）。
　三島は今でこそ時代と寝た作家と遇されていますが、磯田光一の三島論までは戦後思潮とは切れて独在しているとされました。完璧なペルソナ・仮面ですね。それでも仲の良かった松村剛まで、ホモセクシャルを解析のキーにしているのを見ると気の毒になってくる。文学を論じてやれよね、文学は創造物なんだから
　遺作の第１部『春の雪』を読むと、凄え根性悪の主人公が天上にいるあの方のおかげで浄化されてゆく・・・三島にとっての天皇制ってこういうものかと納得しましたが、映画化されると純愛映画・・・私の読みって変？
by ワタ兵衛 (2008-07-15 14:44) 

ワタさん、
お久しぶりです。
どうやら私の友人もそうですが、本を読んでいる印象がないそうです。これでも幼少期に読書コンクールで賞もらったりしたんですよ。（その後人生においての次の賞がマウンテンバイクの優勝だったけど）

昭和２０年生まれなんですね。でも見た目若いですよ。
”講和條約”は一級の戦後資料ですね。その昔ＮＨＫで放送された”映像の世紀”と言う番組のメインテーマ”パリは燃えているか”という曲がこの本を読みながら何度も頭のなかで流れました。

三島文学はそれほどのめり込んで読んだ本ではないですが、”ペルソナ”読んでから”仮面の告白”、”金閣寺”を読み直してみたら多少印象が違っていました。まぁ当たり前ですが。兼高かおる、黛 敏郎、意外なところで野坂昭如が接点（野坂は当時はバーのアルバイト）があったりとリアルタイムで知らない私は当時の三島が今で言うマルチタレント並みの人気と、売れっ子作家でノーベル賞候補という声もあった人物の横顔を垣間見ることができ、とても興味深い本でした。”春の雪”の映画は見ていませんが、本を読んでそこまで思いませんでした。

今は数時間で読み終わるだろう”壁を破る言葉ー岡本太郎”とパラパラめくっています。（笑）
by Bee (2008-07-15 15:39) 

宿の件！ありがとうございました。死神さんチ－ムには申し訳ございませんが、これは隠密行動ということで勘弁していただきましょう。わたしも機材の大幅な変更（巡航速度UP）など相手チ－ムに見せたくない物や我々の戦略などステルス戦闘機並の秘密があるので仕方が無いと思います。大会当日も出走ギリギリまでビニ－ルシ－トで隠そうと思います。アップ用の自転車を別途積んで行くので車内は狭いと思いますので、Beeさんのご協力のほど、よろしくお願いします。
by 松コン (2008-07-15 23:06) 

コンちゃん、
宿と言うほどのものじゃないですね。（笑）
車ありがとうございます。当日は迅速にそして俊敏に隠密行動しましょう。
鈴鹿は遠いですが、トンテキ近し。

by Bee (2008-07-16 07:49) 

>お久しぶりです。
　いまさらに気付きましたが、そう言えばしばらく会ってないですね。
暑くて下りてゆく気になれないから、涼みに来て下さいな。
ぶどうの丘と大菩薩峠の間の山塊に、林道が高いところで走っていて
繋げると、涼しいし楽しいです。もちろんワイン付（笑）

追記：講和条約締結は昭和26年です。書き間違えていますよ。
長いこと占領状態だったのですね。
by ワタ兵衛 (2008-07-16 13:56) 

ワタさん、
昭和２０年はポツダム宣言です。書き間違えました。

毎年、ぶどうの季節は家族で出かけます。もちろん車で。
３年ぐらい前にひでさん、山崎親子、ワタさんなんかぶどうの丘でたらふく飲んで、みんなで赤い顔しながら自転車バッタンバッタン落車しながらあの丘から生還したのを覚えています。ラーメン屋で忘れ物したら、それも生還しましたね。
by Bee (2008-07-16 14:10)