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ファイト!一発 =男たちの新春第二弾 伊豆ツーリング2= [自転車]

・・・・”ファイト!一発 =男たちの新春第二弾 伊豆ツーリング1=”より続く 。

函南駅から走り出してもに寒くて寒くて仕方なく、すぐにコンビによってもらった。

腹に温かいものを詰め込んで、一息入れる。

再スタート、ふと横を見るとひで兄貴の姿に大笑いだ。
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毎年このツーリングのために着てくるなぞのウインドブレーカー(笑)

狩野川沿いをゆったりとサイクリングペースで走る。

いたるところにどんどん焼きの準備がしてあり、日本の伝統的な風情を感じながらも、我々はまったく違う話をしながらげらげら笑いペダルを回す。

最近身辺が身軽になったMさんは前より生き生きしているし、奥さんからのプレッシャーから開放されたSさんも笑顔が絶えない。
久しぶりに自転車をいい仲間と堪能している私は健康のありがたみをしみじみ感じる。

ひで兄貴は理由も無くいつもと変わらず絶好調!

だらだら走っているといつの間にやら便所の神様が祭られている”明徳寺”へ。
ここはいつもお茶とよもぎよもぎ餅を食べるので、今回もその例にならって立ち寄る。

なぜ便所の神様なのかは知らないが、この4人にはなぜかお似合い、ここでお茶をしながらルートの作戦会議。

最終目的地が妻良なので松崎へ出て回るか、河津を経て下田の方が回るかのルートだが、松崎から海岸線は非常に風が強く、毎年誰かが飛ばされる。

これは嘘でもなんでもなく、1回目のときは前方を走る軽トラが強風に煽られストップし、一緒に走っていた師匠とMさんが飛ばされ。4回目のときも師匠が飛ばされ180度回転したのをひで兄貴目撃したという。
それ以降、松崎の海岸線の吹き抜けのコーナーを”師匠飛ばし”と命名したのだ。

できれば妻良に行くまであの風との苦行は避けたい。

地図を見ると、湯ヶ島温泉入り口付近から上がっていくと筏場林道というのがあり、それこから登山道がつながっている。これを使えば、天城の上を通り尾根沿いを走れそうだ。
ひらめいたように一同が納得。ある程度方向が見えてきたこともあり、山への入り口といことも理由に早い昼食を取ろう(笑)

入ったのは天城温泉会館花いちもんめの湯というところにあるレストラン。

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なにやら真剣な話をする二人。ひで兄貴(左)とMさん。

早い時間なので我々しかお客はいなく、注文もすぐに出てきた。
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イノシシ丼。

お餅を食べたばかりだというのに大盛りを注文、ボリューム満点。アー食った食った。

重くなった体を動かし、筏場林道をめざして上っていく。
いよいよ、静かな道に入り気持ちもツーリングモード。
途中看板に”この先通行止め”とあるが、”そんなの大歓迎だ!”とひで兄貴が言う。
車両通行止めになっていれば車も来なく、より快適に走れ静かな道を独占できる。

結構きつい坂を上って、どんどん静かな道へ入って行く。
わくわくしながら走っていると休日なのに工事関係者車両が止まっているぞ。ちょっと不安になりながらも走っていると、
”ためだめ、通れないよ”と作業員の方に追い払うように言われ、交渉の価値なしとすぐにターン。
下田街道まで下る。

再度コースを検討、持越林道を行き猫越峠から登山道へ入り南下、天城を経て河津から下田経由で行くことに。
しかし、その計画は早くも1時間後には変更。

腹いっぱいで思考能力がないのか、ただのおバカ4人のグループだったためか林道への入り口を間違い直進、道の駅まできてしまった。
ならばとまたもや変更。伊豆稜線道に出るため、滑沢峠を直進して峠を目指すことに。

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沢沿いの道はを行く。

だが、これがとんでもないコースだと知るのはその後30時間経ってから。
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まだ、この時点ではすげーヒルクライムだと喜んでいる。

道が狭くなり、道なき道を進みことに。

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強行突破をはかる。

滑る沢と書いて”滑沢峠”というだけあってその急勾配に苦しめられる。
特にSPDの靴は危なくて要注意だ。

途中下ってくる登山者に”稜線に出られる”ということがあったから行くが、それがなければ不安でしかたない。

また、わさび棚で作業しているおじさんにも行けるよという力強い言葉をもらい、自転車を担ぐ。

ここからがひどく直登が続くが、そこはこのメンバーこんな苦境を楽しむ。
”ファイト!一発!”の声が何度と聞こえてくる。(笑)
実際に結構危ない鎖場もなり、シャレにはならないところもあるので、気を引き締めて上る。

やっとのことで上り尾根へ。
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滑沢峠に到着。しばしの休憩。

ここから仁科峠をめざし北上する。
ここの尾根は乗れたり乗れなかったりするが、尾根というか尾根の上を走るとのではなく、尾根より一段下がったところの斜面沿いにあるので非常に危険で右手に斜面、左手に谷底を見ながら走ることになる。
一度、ハンドルを過て崖に落ちそうになり、ヒヤッとした。

あまり見晴らしもよくないので距離を稼ぐだけのコースとなってしまたったが、次々に現れてくる障害物も楽しい。
峠を超えると乗車率もぐーんと上がり、尾根の上を走る。
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Sさんも快調に走る。

猫越峠をパスして、猫越岳に出るとビューも開ける景観を楽しむ。
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富士山も幻想的だ。
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駿河湾側もきれいだ。

ファイト!一発!の過激なコースもこの景観を見るとその苦労も吹き飛んでします。
でも、景観を楽しんでいる時間も実はない。

みんなそんなことはわかっているが、一期一会、このメンバーなら何とかなるさ、最後の仁科峠はすぐそこだ。

日が暮れてくるとどんどん気温が下がりる。
ラッキーなことに今回は風がない。通常この季節は風が強く寒くて立っていることさえ苦痛なのに。

仁科峠に着いたときにはどっぷり日がくれ、この後の松崎に抜ける国道まではほとんどの街灯がないので、ライトの灯りが頼り、路面が凍結している可能性があるので慎重に下るが、比較的私は夜目が利くのでみんなより先に走って下って行った。

でも寒い。

下りの途中でみんなと合流して、4つのライトで照らしながら、さながらビックサンダーマウンテンのようなジェットコースター気分で快走。

国道に到着、風が無い分妻良まではそれほど苦労しないだろう。
実際にこんなに静かな海岸線を走ったのは初めてで、”歯ごたえがないなぁー”とゴールが見えてくる大きくなるのも私の悪い癖だ。

私は地図を見て、松崎から15kmぐらいだよと言ったのが距離オタクというか記録魔のMさんにはダメージを与えてしまったようで、Mさんは頭の中で15km=1時間かからないと思って乗っていたら行っても行っても着かないので、よけいに疲れたらしい。

人間は面白いもんだと思う、過去5回参加しているMさん。この道も何度も通っているのに、数字がその経験を変えてしまうようだ。

実際の距離は24kmだった(笑)

先に行ったものから風呂に入ってくつろぐといことなので、私は自分のペースで走る。風もなく、時折暖かい空気が体を包む快適な闇のサイクリング。

自転車のライトと少しの月明かりが幻想的な雰囲気をかもし出し、一人走る頭上には満点に輝く星があり、疲れもあるのか少し非現実的な昔見たような絵本の世界に入ったようだった。

約2ヶ月間自転車に乗ることや日常生活にも不自由だったことを思うと自転車に乗れる喜びを大きく感じ、熱いものがこみ上げて来た。

海岸線に出ると遠くに目的地の妻良が見た。

7時40分宿に到着。
いつもこの時期貸し切り状態ですが、偶然にも他の自転車グループが宴会をしていた。
玄関にはロードバイク複数があり、自転車の話題で盛り上がっているようだった。

一番に着いたので早速風呂に入ると続いてひで兄貴が入ってきた。
二人で仲良く湯船につかりながら今日の力走を振り返る。
適当に決めたコースも気の合った仲間と走れば楽しい。

楽しみにしていた宴会開始!
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天然のヒラメ、金目、黒ムツの刺身が並ぶ。

プリプリの刺身に杯も進む。

他のおかずもうまい!疲れていから何を食ってもうまいがここの料理は特別です。
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私はビールコップ3杯、焼酎お湯割1杯でノックダウンで、部屋に帰り10時には寝るが、夜12時頃外の話し声で起きてしまう。

他のグループが洗面所で何やら盛り上がっている。
しばらく我慢していたが、30分経ってもまだしゃべっているので、後5分だけ猶予を与えようと思って10分経ってから、まだしゃべっているので、”すいません、ちょっと静かにしてもらえますか?”と外に出て注意。
素直にすいませんといい、部屋に戻って行ったが、タバコの煙が廊下に充満して不快な気持ちに。

部屋に戻るとSさんは奥さんのプレッシャーも解放からなのか寝ながら笑っている。一方Mさんは何かにうなされ、つらそうだ。

ひで兄貴は大きないびきをかいているの何度か枕を蹴っ飛ばしたが、すぐに始まるので、隣の部屋も我々の部屋だったので、移ろうしたら例の自転車グループがちゃっかり使っているようで鍵がかかっていた。(がっくり)

笑う人、うなされる人、いびきの人の中で寝ることにした。

雀の鳴き声で起こさせるまで泥のように寝た。



”ファイト!一発 =男たちの新春第二弾 伊豆ツーリング3=”へ続く
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コメント 6

kawabo

素敵な仲間達ですね。
伊豆山稜歩道をマウンテンバイクに行くのは驚きました。
トレランで走っていても恐怖を感じる所があったのに、
流石です。
マウンテンバイク欲しいなぁと思ってしまいます。
by kawabo (2010-01-14 13:30) 

uz

行けなくて残念!
イノシシ丼、刺身etc
食べた~い!!
っていうか、
これは、サバイバルサイクリングか???
by uz (2010-01-14 19:21) 

小山田太朗

岬の風で師匠は360度、まるで風に身を任せたトンビの様に遊ばれてました。

今年のように岬で無風を知らない僕らはトンビにつままれた?感じだったね。

猫岳で日没を向かえ,沼津。清水、駿河湾の対岸の光、修善寺?でかくかすむ富士山、感動でした。

毎回まったく違う、伊豆の旅  これからも  つずく。
by 小山田太朗 (2010-01-14 19:29) 

風

Beeさん

命懸けのツーリング?ですね。

>最近身辺が身軽になったMさん・・・・。
この一文がとても気になります。
by 風 (2010-01-14 20:09) 

松コン

初降下行事がなければ一緒に参加出来たのに残念です。
次回のお誘いを楽しみにしています。ニンニン(笑)
by 松コン (2010-01-14 23:55) 

Bee

kawaboさん、
やばい箇所がありましたが、慎重に走りました。
確かにトレイルランしたら楽しいと思い、オフシーズン最後のランにいいかも。

uzさん、
次回はぜひご参加ください。
刺身は朝シメて、いい感じでアミノ酸がまわり絶品でした。
もちろんえんがわもあり、最高でした。

小山田太郎(ひで兄貴)さん、
あの絶景は忘れられないぐらい感動でした。
今年に入り、2回ひで兄貴とは富士山を見ましたが、今度は上りにいくのもいいですね。
今年もファイト!一発!死なない程度のものをやりましょう。

風さん、
リスクなきところ楽しみなし。
自転車でガリガリやことも大切では、たまにはこんな自転車の旅も楽しいですよ。今度ご一緒しましょう。
身辺が身軽になったMさんですが、ここ何年かでヒルクライムに旋風を巻き起こすと予感しています。

松コンさん、
自転車の楽しみはいろいろありますから、ちょっとした工夫でいくらでも楽しくなります。体力だけのツーリングは最後は我慢大会になってしまうから、たまにはこーゆーのいいですよ。ニンニン(笑)
by Bee (2010-01-15 09:03) 

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